toriyamaranの山旅日記

登山、旅行を中心としたブログ

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【雑記】良い店員の見極め方~山道具を通して~

店員さんの中にはお客さん側に立って営業してくる店員さんと、商品を買って買っての店員さんに分かれると思います。今回はそんな店員さんの見極め方をご紹介します。

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先日の後輩との話

職場の後輩から、ある総合登山メーカー(自分が良くいくところではない)で軽アイゼンを探していたら、ちょうどある商品のリニューアルのためにサイズが見当たらなかった。店員に相談したところ、『この際、本格的な雪山装備を揃えたらどうですか?』と言われたそうだ。その話を聞いた時に、

『あ、その店員さんは買って欲しい店員さんだな』

と感じた。

 

私が勝手に思う悪い店員さん

高額な商品を進める

例えば、普通の商品と良い商品を進めてくる場合、良い方を説明すると非常に説明しやすい。なぜなら、これまでの製品との比較ができるからだ。例えば、こんなところ。

 

自社の他の登山靴を比べると、重さが10%のダウンに成功しました。

全回のモデルと比べて、こんな機能が追加されました。

 

大体このような説明となる。しかし、そもそも、お客さんが、その道具やそれに類似するも物を持っているかはとても重要な情報ではないでしょうか。

 

すでに持っている→新モデルを薦める

持っていない→ベーシックなモデルも同時に薦める

 

そこから自分が思ういい店員さんその①

自分の現状で持っているものを把握してその中で、購入すべきかどうかを一緒に考えてくれる店員さんは良い店員さん

 

良さだけ説明している点

そもそも何かを変えたことで良いことだけというのは少ない。ほとんどの場合は、良くなることは何か悪くなることを孕んでいるいる。例えば、こんなところ。

 

自社の他の登山靴を比べると、重さが10%のダウンに成功しました→重さが10%ダウンしたということは、耐久性が落ちたのではないか。

 

全回のモデルと比べて、こんな機能が追加されました。→追加された機能はそもそも必要性が高いものなのか。

 

そのため、一部都合が悪いところも含めて説明してくれる店員さんの場合は非常に信頼できる店員さんともいえる。

 

そこから思ういい店員さんその②

良い面だけでなく悪い点も含めて薦めてくれるのがよい店員さん

 

自分が使っていないのに進めてくる。

その店員さんが実体験に基づいて話してくるかは非常に重要だ。例えば、その店員さんがそのものを購入するときにどんなところを気にしてるか。実際に同じ商品を使った場合にどうだったか。そういう店員さんもユーザーとしての意見を持っている場合は非常にその道具について感覚的理解していることが多い。そこから、その店員さんのお勧めの商品を聞いては良いではないでしょうか。

 

そこから思ういい店員さんその③

自分の体験や使用感を含めて考えてくれるのが良い店員さん

 

別件:そもそも、雪山登山を薦めてくる店員について

登山好きな私としては、この辺りが最も許せなかったところ。そもそも、12本アイゼンが必要な雪山登山は気軽に人に勧めて良いものではない。そもそも、軽アイゼンをこの時期に探している時点で、雪山登山ではないことくらい気付くものだ。本格的な雪山登山は初期投資も15万程度(雪山登山靴:5万、12本アイゼン:3万、ピッケル:2万、手袋:1万、ウェア:4万)と非常に高額だ。また、凍傷といった雪山特有のリスクもあることから、始めるにしても非常に決意が必要な訳だ。そのため、軽アイゼンを購入してライトな雪山登山を薦めるべきところに、まさかの本格的な雪山登山を薦めてくる店員は買ってほしいだけの店員さんだったなんだぁと特に思いました。

 

まとめ

結局、いい店員さんって一言で表すと、ユーザー目線に立てる店員さんであることを改めて実感する。確かにその商品その物が良いものであることは言うまでもなく必要な事だ。しかし、どんな人が使うのか、どういう風に使うのか、実際はどういうものかそういう細かなケースバイケースに対応する商品を薦められるかが、店員さんにとって重要な能力ではないかと思う次第であった。皆さんも、自分が信頼できる店員さんがいるお店を探してはいかがでしょうか。

 

2018.09.11 投稿