【登山】八ヶ岳連峰の滑落事故~なぜ、彼らは滑落したのか考えてみた~
こんばんわ
とりやまです。
先日、八ヶ岳連峰で7人が滑落、3人が死亡、4人が重軽傷という事件が報道されました。今回は滑落現場の状況と考察について考えてみたいと思います。
状況的にいうと、①7人がロープで繋がった状態で、②20180325八ヶ岳連峰 阿弥陀岳付近で 滑落した。結果として、3人が死亡。4人が重軽傷を負った。
①7人がロープにつながった状態
7人がロープで繋がった状態で歩行する(アイザレン)理由は、雪山での安全性を高めることが目的である。進み方には2種類あり、コンティニュアスとスタカットがある。
コンティニュアス
ザイル(ロープ)を結んだ2人が同時に進んでいく方法。
スタカット
ザイルを結んだ2人の片方が移動して、片方が確保している状態。
一般的にスタカットの方が安全性が高いものの、歩行速度が速さを優先してコンティニュアスを行うケースが多いみたいです。
②20180325八ヶ岳 阿弥陀岳
2018年03月25日当日は長野県天気は晴れ、最高気温15℃と非常に天候に恵まれていました。しかし、2日前、4日前、6日前に積雪が見られることから、表層雪崩が生じやすい気温が上下している状況にあったと考えられます。また、阿弥陀岳という非常に難しい山を目指していたことを考えると、ルートの安全が確保しずらく、難易度が高かったことも事実だと考えられます。
まとめ
今回の八ヶ岳登山での状況を考えると①7人がロープにつながった状態で登山していたことから、安全性への配慮を行っていたことが予想できます。しかし、②登山当日の前の週の天気が悪いことから、ルートのコンディションが悪かったことが原因だと考えられました。雪山は非常にきれいで多くの登山者を引き付けていると思いますが、安全に登山するうえでも、登山を実行するかしないかは慎重に判断していきたいと思いました。